2014年7月29日火曜日

ククタ・コーヒーと「かあん」の謎



先日初めて行ったカフェが、とっても可愛らしかった。

よく近くを通るけど、あまり馴染みのなかった細い道、1区のNguyễn Thành Ý通りに位置する、Cúcuta Coffee。Cúcuta(ククタ)というのはスペイン語で、コロンビアにある都市の名前らしい。


こじんまりとした二階建ての店構え。緑が多くて、涼しげな印象。


一回はカウンター席と少しのテーブル席。二階は写真のように、テーブル席オンリー。階段を挟んであちら側とこちら側で少し雰囲気が違う。


今回私が座ったのは本棚のある側。狭い空間ながらも光をたくさん取り入れているから、明るくていい感じ。最近ホーチミン市内に出現しているおしゃれカフェたちは、わりと照明が暗いところが多いけれど、私は断然明るい方が好き。


お昼時だったのでランチを注文。フードメニューはあまり多くなかったけれど、今回はこれ、Cơm gà Hội An(ホイアン風チキンライス)を食す。58000ドン。とっても美味。


食後にカプチーノを頼んでみたら、こんな可愛らしい瓶に入ってやってきた♪

音楽も静かめで心地よく、インテリアもおしゃれで空間を上手に使っているククタコーヒー。これはいいカフェに出会うことができたなぁ~と とってもうれしい気持ちになったのだが…


実はこのカフェ内に、一つだけツッコミどころが。

それは…


これ。「かあん」。

ベトナム語版コナンのコミックの前の、かあん…

最初「か」の文字が裏返しになっていて、思わず表側に戻しちゃったけど、並んだ文字列にどうしても意味を持たせたくなる日本人の私。(これは、「か」と「あ」は逆にしたほうがいいんじゃないか…、でも私関東人だから「あかん」なんて台詞を発したことないのに…)という、照れのような妙な葛藤を抱えながら、しばらく眺める、「かあん」。やってきた店員さんにおそるおそる意味を聞いてみると… 「私読めないけど、可愛いから飾ってるの」とのこと(!) 単に記号としてのインテリアだったと判明(笑) なんだー。


まぁ、「かあん」はよしとして(笑)

また一つ、好きなカフェができた。

2D Nguyễn Thành Ý, P. Đa Kao, Quận 1, TP. HCM

Nguồn: http://www.foody.vn/ho-chi-minh/cucuta-coffe
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お店情報
Cúcuta Coffee/ククタ・コーヒー
2D Nguyễn Thành Ý, P. Đa Kao, Quận 1, TP. HCM

Nguồn: http://www.foody.vn/ho-chi-minh/cucuta-coffe
2D, Nguyễn Thành Ý, P.Đa Cao, Q.1, TP.HCM
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From Hem

2014年7月24日木曜日

ある書家さんの個展~「ベトナムの蓮」


先日「The House of Saigon」に行ったときのこと。

そこは1階と2階がブティックで(雑貨が可愛い)、3階がカフェの、まだできて一年くらい?の可愛いお店で、そのカフェで人に会うことになっていました。

初めて足を踏み入れるカフェに、ちょっとドキドキしていたら…

カフェ内ではある書家さんの個展をやっていました。どうやら「現代ベトナム書道」という分野に入るらしいその作品たちは、「蓮の花」を主題にした、ひとりの作者による絵と書道のコラボレーションでした。




ひとめぼれでも言うのでしょうか…

とにかく、とにかく素敵だなぁとと思ってしまったのでした。私は書道のことも絵画のことも全くの素人だけれど、なんだか妙に惹かれて釘づけに。カフェの雰囲気との相性もよく、まるで最初からその一部だったように空間を彩っていました。


作者は1985年生まれの Dương Minh Hoàng(ユーン・ミン・ホアン)氏、男性。会場に置いてあったい資料によれば、自身のギャラリーも持っていて、精力的に書道活動をしている様子。今回、ホアン氏は国花である蓮の花を個展のテーマにすることによって、ベトナムという自分の国を愛することを、国に感謝することを伝えたかったようです。

「国を愛する」というキーワードは、現在のベトナムが抱える政治的な問題を背景にしているようにも感じられ、あれこれ考えてしまう自分もいましたが、作者の真意はもちろんわかりません。一度お会いしてそんな話を聞いてみることができたら…なんて夢を見つつ、まずはこの可愛らしく凛とした作品たちに出会えてよかったと、ゆったりとした気持ちにさせてくれる個展でした。

私は会えなかったけれど、夕方の時間にはご本人がいることもあるとか。作品は40点。7月28日(月)までの開催です。

 
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個展情報
SEN VIỆT NAM : "nói lời cảm ơn tổ quốc"
「ベトナムの蓮―祖国への感謝の言葉」
作者:Dương Minh Hoàng(ユーン・ミン・ホアン)
会場:The House of Saigon Cafe(建物3階)
住所:16-18-20, Thủ Khoa Huấn, P.Bến Thành, Q.1, TP.HCM
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2014年7月21日月曜日

好きな風景は変わらず


好きな風景は、健在です。
当たり前だ。私が勝手に帰って、勝手に戻っているだけなのだから。

それでもこの変化の激しい今のサイゴンで、
「おっ」と思う風景が変わらずにいると、うれしくなります。
これも、外国人である私の勝手であることは、重々承知のうえで。


たとえば、バケツに入った米たち、とか。
(ちなみに私は1kg20000VNDの「トォーム・ニャット/Thơm Nhật」を買っています。)


たとえば、朝だけ出る近所の野菜市場(野菜ロード?)、とか。
(ちなみに1年前は次のような風景でした。)


「おっ」と思う風景に出会えると、いまここにいる自分が、とてもうれしいのです。


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2014年7月20日日曜日

友人とめぐるサイゴン


サイゴンに戻って、早くも一週間が経ちました。
私が戻った翌日から三日間ほど、友人Kが遊びに来ていました。
アルファベットだけれども本名をも表してしまう、K(笑)
これまで仕事でサイゴンに来たことは何度もある彼女が、
初めて、プライベートとしてひとりで来てくれました。
私が日本で開いていた学習会にも、Kはほぼ毎回参加してくれて、
それを経ての来越だったので、なんだかとってもうれしかった。

 
私の好きなフォー屋さんCat Tuongにて、フォーガー(鶏肉のフォー)を食べたり、


欲張ってソイガー(鶏肉のせおこわ)も頼み、お腹がはちきれそうになったり、


ひさ~しぶりに美術館に足を運んだり、


ちょっと贅沢してDeckにお茶をしに行ったり…。

写真はないけれど、市民劇場のA O Showを観て、


そのまま私の友人達と一緒に4区のローカルなお店で貝も食べて。
やっぱり、地元の人が美味しいって言うお店が、いちばん美味しい。

私自身が戻ったばかりのサイゴンで、
ひとりじゃなかなかできないかもってことを、一緒に楽しんでくれました。
三日間とは思えないくらい、濃密な時間を過ごしました。(笑)



最後のご飯は、Kが大好物だというブンボーフエ。美味しかった~。
友人が来てくれるのは、いつも、本当にうれしい。


最後は、美術館で出会ったプラスチックの赤い椅子。
ドアや床とのコントラストが美しくて、思わずパシャリ。

K、ありがとう。また来てね。


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2014年7月16日水曜日

バスライフを送ろう

バスライフ。

Bath Lifeではなく、Bus Lifeです。

今年4月、日本に戻る前にバイクを売ってしまったので、いま、ホーチミンに戻って足がありません。誰かにまたバイクを借りることになりそうですが、それまでは、Bus Lifeを送ろうと思っています。

バイクがあると、「ちょっとそこまで…」もついバイクに乗ってしまうので、とっても運動不足…。もうちょっとホーチミンの路線バスに詳しくなりたいのもあり、なるべくバスに乗るぞ~!と思っているのです。


ベンタイン市場前のバスターミナルへ。路線バスの回数券を買います。


こんな感じで売っています。

現在ホーチミン市内を走るバスには、1回6000VND(約30円)で乗れる路線と、1回5000VND(約25円)乗れる路線との二種類があります。水色の束が、6000VNDチケットの30枚綴りで135000VND。ピンクの束が、5000VNDチケットの同じく30枚綴りで112500VND。 どちらもこうして回数券で使ったほうがお得になります。有効期限は2014年12月31日まで。


ちなみにこちらが、現在の5000VNDの路線と6000VNDの路線を表す表。上と下の枠にそれぞれ書いてある番号が、路線の番号です。私がよく使いそうな路線は6000VNDが多いし、大は小を兼ねるらしいので、水色の束の回数券を購入。バスに乗るときは一枚ずつもぎって車掌さんに渡せばOK。

さて、準備は万端。めざせ、バスの達人。

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2014年7月15日火曜日

戻りました。


今週よりサイゴンに戻っています。
戻る直前の東京の暑さに比べればいくらかマシな、サイゴンの気候。
雨季らしく、激しいスコールにも見舞われ。

カフェスアダーとバインミーの朝食は3か月半ぶりで、
なんだか、「ほっ」としてしまったのです。

サイゴンで、また、しばらく過ごします。
元気に、楽しく。これ目標。

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2014年7月7日月曜日

【開催レポ】7月6日(日)の学習会、終了しました♪

Xin chào!
昨日6日(日)は、今期最後の「ベトナム語学習会」を開催しました。場所はお馴染み、西ヶ原のサクラティーズさん。3名の方にご参加いただきました。

昨日のテーマは「 ベトナムコーヒーを注文しよう&実際に淹れてみよう!」というもの。

ホーチミンのとある道端カフェにて。

私自身、ベトナムコーヒーが大好きです。コーヒー豆の強い香りとコンデンスミルクの甘さが妙にマッチして、その虜になって早9年…!初めて覚えたベトナム語のフレーズは「アイスミルクコーヒー1杯ください」でした。これさえ知っていれば、私は毎日あの大好きなコーヒーが飲めるだろうと懸命に覚えたのを今でも思い出します。懐かしい。

***

昨日の会では、まず前半にベトナムコーヒーの種類や注文の仕方を学習しました。 ベトナムコーヒーには、主に4つのバリエーションがあります。

cà phê đen nóng (カーフェ デーン ノンー)
cà phê sữa nóng (カーフェ ス~ア ノンー)
cà phê đen đá (カーフェ デーン ダー)
cà phê sữa đá (カーフェ ス~ア ダー)

cà phê 「コーヒー」、đen 「ブラック」、sữa 「ミルク」、nóng 「ホット」、đá 「アイス」、この5つの単語の組み合わせで、自分の好きなタイプのコーヒーが注文できます♪これらを覚えたら、こんな風にフレーズにしてみます。

Cho tôi một ly cà phê sữa đá. 
(チョー トイ モッ リー カーフェ ス~ア ダー)

Cho tôi~ 「~を(私に)ください」、một 「1」、 ly 「グラス」で、「アイスミルクコーヒーを1杯ください」となります。một の部分を別の数字に変えて応用できます。

さらに、「ミルクを多め/少なめにしてほしい」、「(ブラックの場合)砂糖を入れないでほしい」と、お店の人にスペシャルリクエストも言えるように nhiều sữa 「ミルク多め」、ít sữa 「ミルク少なめ」、không đường 「砂糖なし」という言い方も学習しました。これらを上のフレーズの文末につければ完璧です♪ 私は最近、いくら好きだからと言ってさすがに飲みすぎかなぁと気になり始めてきたので、

Cho tôi một ly cà phê sữa đá, ít sữa.
(チョー トイ モッ リー カーフェ ス~ア ダー、イッ ス~ア)

というミルク控えめの注文をして、悪あがきをしています。

***

さて、学習会後半。実際に淹れてみました!ここからはサクラティーズの管理人Oさんも参戦。コーヒー豆、コンデンスミルク、アルミのフィルターは、先日までベトナムに滞在していた友人・Kちゃんが本場のものを「買い付け」してきてくれました。昨日は参加できなかったけれど、Kちゃんには本当に感謝ですm(__)m Cảm ơn em K nhiều!

参加者の皆さんと一人ひとつずつ、自分の「カーフェス~アダー」や「カーフェデーンノンー」を淹れてみました。以下、写真は参加者の皆さんから送っていただきました♪

Trung Nguyên社の「Sáng tạo 3」という粉を使いました。
粉を入れたあと中ぶたをしっかり押します。
あらかじめ入れておいた練乳の上に、ポタポタ…
ホットの場合はそのまま、アイスの場合は氷の入ったグラスに移し替えます。
左手前の牛さんの練乳を使いました。日本の練乳だと味が少し変わります。

私も決してベトナムコーヒーを淹れるのに熟練しているわけではありませんが、昨日皆さんと一緒に淹れた結果、「中ぶたをしっかり押す」「お湯を少し入れたら、ちゃんと20秒くらい蒸らす」の二つが大事なポイントのように思いました。

そしてもう一つ、ベトナムコーヒーを淹れるときに大切な要素。それは「心の余裕」ではないかなぁ、と。ポタポタ…とフィルターから少しずつ落ちてくるコーヒーを、ゆっくりと待つ。ついつい「まだかな?」なんて外ぶたを開けて中を覗いてしまう私たちですが、まわりの人たちとおしゃべりをしながら、のんびりと待っていればいいんですよね。これ、ある意味とっても贅沢な時間。昨日はベトナムコーヒーの歴史やいまのカフェ事情を話題に話に花が咲き、ゆっくり待つことができました~!

甘く深い香りが漂いました。
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昨日をもって今期の学習会は終了です。全5回を通して、いろいろな方にご協力・ご参加をいただきました。本当に感謝、感謝です。 私自身、もっとベトナムのこと、ベトナム語のことを深く知ることができるように、これからも勉強を続けていこうと思いました。

また皆さんに、学習会でお会いできますように…♪ ありがとうございました。
Xin cảm ơn các anh chị và các bạn rất nhiều.


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