2016年1月15日金曜日

バラナシへ


トランジットの上海からデリーへ。心配していたインドビザもデリーの空港で難なくクリアし、デリーで1泊した後、翌日にはすぐにガンジス河のあるバラナシへ移動。

空港待機中に食べたドーサ

バラナシの空港では、事前に予約したゲストハウスが手配してくれた送迎車のドライバーさんと待ち合わせ。自分の名前が書かれた、よれっとした紙を持つおじさんの姿を見つけてほっとしました。おじさんに導かれて車に乗るも、当然ながら土地勘が無いので、一体どこへ行くのだろうという若干の不安と、バラナシに来たという喜びと、車窓から眺める初めての土地へのワクワクとがぐちゃっと入り混じった、肩に力の入った約1時間のドライブ。車窓からの景色は、どこかベトナムやカンボジアの田舎を感じさせました。

バラナシの街角

人と物が溢れる、ゴミゴミとした繁華街で降ろされると、ホテルの従業員さんが迎えに来てくれていました。が、やはりどこへ連れていかれるのかよくわからぬまま、複雑に入り組んだ路地を颯爽と歩く従業員さんの後をついて行きます。従業員さんと、そして友人とはぐれないように気を付けながら、無我夢中でを歩くこと10分程度。この10分はとっても長く感じられて、背中のバックパックの重さも忘れるほどでした。

入り組んだ路地の一角

たどり着いたのは、予定通りのゲストハウス。東京に9年暮らしていて日本語が堪能なインド人オーナーさんのゲストハウスで、質素ながらもとても居心地のよいところでした。ここに泊まれたのが今回の旅の大きな勝因で、後にオーナーさんよりいろいろな旅情報を教えてもらえるのでした。

ゲストハウス周辺

ガンジス河まで徒歩5分程度のエリアにあるゲストハウス。迷路のような細い路地のあちこちに、商店や食堂が所狭しと並んでいます。カメラをぶら下げて散策しつつ、少しずつ土地勘をつけていきます。しかし、路地裏散歩ってなんでこんなに楽しいのでしょう。

夕飯に食べたベジタリアンカレー、奥はビリヤニ

オーナーさんにおすすめしてもらった近くのベジタリアンレストンランで、夕飯で本場のインドカレーをいただきました。これがとっても美味しくて、美味しくて。毎日カレーで飽きちゃうかなぁ?という心配は一気に吹き飛びました。

翌日はいよいよガンジス河を堪能しに行きます。


From Hem

2016年1月13日水曜日

トランジット上海、街歩き


寒くてたまらない今日この頃の東京。いよいよ本格的に寒さ到来。なるべく冷暖房には頼らずに丈夫な体を作りたい私ですが、ついに自室の暖房をポチっとしてしまいました…。

さて、あいかわらずスローペースな更新ですが、インド旅。

の前に、22時間滞在した上海の様子をちらり。前述の通り予約していたホテルになかなか辿り着けないというプチハプニングがあったため、思いのほか時間がなくなってしまったのですが、それでも着いた日とその翌日、ホテル周辺をブラブラ歩いてみました。


当たり前ですが、漢字漢字漢字…!こう漢字だけが並ぶと圧巻です。これまでもトランジットでは何度も上海には行ったのですが、今回ほど漢字の力強さを感じたのは初めて。私が最近中国語に注目しているので、情報をキャッチしているのかもしれませんが…(実は本気で中国語を勉強しようかと思っているこの頃なのです。ベトナム語のルーツとして、色々探りたく)。


こんな漢字の並びも、見ていてとっても楽しかったです。ああ、きっと「小心」が注意!という意味なんだろうなぁと、想像が膨らみます。


22時にはメインタワーが消灯してしまった外灘でしたが、高層ビル群の夜景はちゃっかり堪能してきました。観光客や地元の人でとっても賑わっていました。


翌朝は、空港に行く時間までやはり街歩き&食べ歩き。古いアパートと街路樹は、私のなかでパッと思い浮かぶ上海の特徴的な一場面。


高層ビルが並ぶ一方で、こうして出会えるいくつもの路地。ベトナム・ハノイの旧市街を彷彿とさせます。


朝ごはんにと立ち寄った屋台。ナンをうす~くしたような生地に、お肉や海藻っぽいものを入れて巻いたもの。名前もわからないけれど(そして写真も撮り忘れたけれど)、とっても美味しく満足でした。ここでもやっぱりベトナムのバインミーを想い出してしまう私。


屋台のおじさん。英語は全然通じなかったけど、身振り手振りでやさしく会話してくれました。


床屋さんのポールが白黒で、ちょっと驚いたり、


街角の古本屋さんが気になったり。


そんでもって、なんと文房具屋さんにはベトナムでもよく見られる手作りの飛び出すカードが!これは中国の影響だったの?!、はたまはベトナムからの輸入品?! 謎は解けませんでしたが、前者かなぁと思いつつ、私的大発見でした。


コーヒースタンドで注文したアメリカンが、英語の下に「美式珈琲」と書いてあり、やっぱりアメリカは「美」なんだ!というのも初めて目で確認でき、中国語熱がフツフツ…(ベトナム語でも中国の影響でアメリカをMỹ(美)と言うのです)。

わずかな上海滞在でしたが、色々と面白いものに出会えました。トランジットではなくまたゆっくり来たいなぁと思いながら、いよいよ、デリーへ向けて出発です。


From Hem


2016年1月3日日曜日

インドへ!



年末年始を利用してインドに行ってまいりました。

念願の、憧れのインド。いつか一度は行ってみたかった。まわりに行ってきた人も多かったので、話はよく聞いていて、でも感想は本当に十人十色。私のなかでなんとなくイメージができつつも、それはふわふわしていて固まらず。変に固まってしまう前に、自分の目で見てみたい…という長年の願いが、ようやく叶いました。

私にとって旅は「確かめるもの」かもしれないという考えが、ここ数年生まれていました。メディアでよく聞く、友人たちから聞く、ある土地の、ある人々… それらが本当に存在することを確かめる。自分がどう感じるかを確かめる。インドのことも、確かめたくてしょうがなくなってきていた頃でした。

よいタイミングで一緒に行きたいと言ってくれた友人がいて、これはもう、まさに行き時!ベトナムにいた頃に行った方が明らかに近かったですが(笑)、今だから行けたのだと思います。友人には本当に感謝。


中国東方航空で、羽田発、上海経由でデリーへ。

当日、羽田は別便の欠航でチェックインに大行列。22時間トランジットの上海では、前もって予約していたホテルの地図(Google Map)がまさかの間違いでなかなか辿りつけないというハプニングもあり(人に聞きまくり、2時間近く歩き回りました…)。やっとの思いで到着したホテルではレセプションで急にデポジットを要求されたり、なんとか夜景を見に行こうと出かけた外灘では、到着寸前でメインタワーが消灯したり(22時消灯だったみたい)。デリーに着くまでに予想外の出来事が続出しましたが、この「うまくいかない感」がなんとも楽しい、妙な高揚感を伴う出だしでした。


記憶が新鮮なうちに、インド旅の備忘録、綴ってみたいと思います。


From Hem