2014年8月11日月曜日

ビームな夕焼け空


暴飲暴食だった土日(初めてバイクを置いてタクシーで帰るほどに)。

ちょっと反省して、夕方ウォーキングに行った。暑い中を歩くのは嫌だけど、暗い中を歩くのも嫌なので、ちょうど暗くなった頃に家に戻れるように時間を見計らって出発した。いつも歩くコースがあって、終盤にThị Nghè(ティーゲー)橋を通る。


橋にさしかかった頃、 多くの人が脇にバイクを止めている。何かあったのだろうかと気にしていたら、皆左のほうの空を見ている。私もつられて見てみると…


そこにはまるでビームみたいな夕焼けが広がっていて、度肝を抜かれた。皆これを見ていたのだ。思わず見とれて足を止める。空に気づいてバイクを止める人も増える一方。


このとき、道路の両脇にかなりのバイクが止まってしまったけれど、邪魔そうにクラクションを鳴らす人はいなかったように思えた。皆、同じようにこの不思議な空に見とれていたのだ。だってこんな空、見たことない。帰宅ラッシュ時の渋滞が、なかなか好きにはなれなかったけれど、こういう渋滞ならいい、かもしれない。


しばらく橋の上でビームな空と、そこに留まる人々とバイクの群れを観察していた。その後は家に向かって再び歩き出しながら、ちらちらと空を振り返った。


川べりで夕涼みをする地元っ子たち、船でバナナを運んでくる人やそれを買う人、つり竿の糸を垂らすおじさんたちも、皆同じ方向を眺めていた。 自然な一体感みたいなものが生まれていた気がした。


こんなにも憂うことを忘れて、びっくりした夕焼けは初めてだ。なんか、すごいもの見ちゃった。

いいこと、あるかな?


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2014年8月9日土曜日

おこわには鶏肉、宴会には美人


土曜日の昼間に、贅沢な食事会(宴会?)にお呼ばれ。よく食べよく呑み、お腹ははち切れんばかりに膨らんだ。 特に魚が美味しくてたまらなかった。

ホールスタッフのお姉さんが可愛くて、明るくて、丁寧にお給仕してくれながら、時々一緒にビールを飲んだ。宴会参加者のおじさまたちは、「Xôi(おこわ)にはThịt gà(鶏肉)が必要なように、宴会には美人が必要」と言っていた。 ベトナムにはこういう比喩が多い。

宴会は11時に開始。15時に解散。酔っ払いたちは皆、バイクを置いてタクシーで帰った。明日取りに行かなければならない(←ちょっと面倒くさい)。

夕飯を抜くくらい、今もお腹がいっぱい。

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2014年8月8日金曜日

レストラン「天秤棒を担いだ少女」


最近食べものネタばっかり書いているような気がしますが…(汗)。いいなと思った初めてのお店を綴っておきたいなぁと思い、今日も書きます。


3区のヘムにオープンしたばかりというレストラン、"Nàng Gánh"(ナンガン)。Nàngは「少女・若い女性」、gánhは「(天秤棒などを)肩に担ぐ」という意味で、「天秤棒を担いだ少女」。壁にはその少女のイラストも飾られていて。菅笠をかぶり重たそうな天秤棒を担いで歩く女の子が目に浮かびます。おされな店名。


ここはベトナム中部料理のお店で、毎週金・土・日のみランチビュッフェをやっています。お値段はひとり215,000VND(約1000円)と、ランチとして決して安くはないけれど、と~っても美味しく、満足度の高いビュッフェでした。種類はとても豊富です。


料理はこんな感じ。中部のきし麺、Mì Quang(ミークワン、写真左上の黄色い麺)もありました。全体的に味付けが辛めなのも中部テイスト。ベジタリアンの方のための春巻きやゆで野菜、それから私の大好きな貝類もありました。そしてお皿も可愛い。平たい竹のお盆に、丸く切ったバナナが添えられています。


お店のなかはこんな雰囲気。席はそんなに多くないですが、天井が贅沢なほどに高い造りになっているので(二階がつくれそうなほど)、空間はとっても広く感じます。最近、このようなレンガや竹細工でまとめたお店、流行りなのかなぁ。

ところで、店名のNàng Gánh.

これ、ひとつ目の声調や母音記号をちょっと変えて、"Nặng gánh"と書くと、「重荷を負う、重責に耐える」という意味の単語になります。Nặng が「重い」という意味なのです。最初にこの店の名前を見た時、こっちのことかと思ってしまい、(なんて圧迫感のある店名なのだろう…なぜこんな名前に…)とひとりきり頭を悩ませたのですが、違いました(笑) 

ベトナム語は声調記号・母音記号で意味が変わるので、時々こうした笑い話が生まれます。

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お店情報
Nhà hàng Nàng Gánh (Nang Ganh Restaurant)
115/2, Trần Quốc Thảo, Quận 3, TP.HCM
Website: http://nangganh.ganhhangrong.com/Nha-hang-nang-ganh.aspx
※ウェブサイトによると「毎週土曜日のみビュッフェ」という情報が書いてありますが、
お店で聞いてみたところ、「毎週金・土・日のランチのみビュッフェ」ということでした。
その他の日・時間帯はアラカルトメニューでの注文のようです。
(情報は2014年8月8日現在のものです。)
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2014年8月6日水曜日

静かなカフェで出会わなかった音、出会った音


2区にある、日本人オーナーさんによるベジタリアン・カフェがよい雰囲気らしいと聞いて、行ってきました。Ploughman's Gardenというカフェで、沖縄に一号店があるそう。2区ってあまり行かないエリアだけれど、実は私の家からはけっこう行きやすい。スーパーMetroを目指して行ってその手前で右折した先の、閑静な住宅街の一角にあります。


カフェは、オーナーさんの住居でもある2階建ての庭付き一軒屋。この日は普段はイベントのときにしか使わないという屋上にもテーブルと椅子が出ていて、そこに座りました。 扇風機だけだけど、風がとっても気持ちよく通り抜けて、ぜんぜん暑くない。


いくつかあるメニューのなかから、この日私はランチプレートをいただきました。野菜にこだわっているようで、確かにとっても新鮮で美味しい。左下の春巻きも揚げたてで絶品でした:)


店内の写真がほとんどなく、屋上の写真ばっかりなんですが(汗)、写真から伝わるでしょうか、ここ、とっても静かな場所で。バイクの音も、人々の話し声も聞こえない。一瞬、サイゴンの喧騒を忘れる、まるで別世界みたいな空間。

でもそれが、自分にとって落ち着けるものなのか、この日の私はよくわからなかったんです。逆になんだかそわそわするような。日本に帰ったときも、「東京って、生活音があまり聞こえない」と思ったけれど、その感覚がふっと蘇ってきました。普段、生活音に囲まれていると(しかもわりと大きな音たち)、それが急になくなったときに心もとなくなってしまうというか…。

私、バイクの音とか、あんまり嫌じゃない、のかもしれない。

ところで帰り、下の階に降りたらBGMの音楽が流れていました。 屋上までは聞こえていなかったみたい。あれ…日本語だ? あれ…なんか…好きなタイプ…!!と、思わずオーナーさんに教えてもらっちゃいました。帰宅してから早速ヘビーローテーション(笑) 「トクマルシューゴさん」だそうです。知らなかった。でも、素敵です。はい、好きです。ズキュンです。

カフェにて、出会わなかった音があったと思ったら、こんな風に新しい音に出会いました。とさ。




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お店情報
Ploughman's Garden
58, số 1, Trần Não, Bình An, Quận 2, TP.HCM
Facebook Page: https://www.facebook.com/ploughmansgarden/info
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2014年8月5日火曜日

看板のベトナム語vol.1~「子どもは二人まで」


先日、列車に乗ってビエンホア駅まで行ったときのこと。駅から出て街中をぷらぷら散策していると、こんな看板が目に入ってきました。同内容の看板はサイゴンたその他の地域でもよく見かけてきたけれど、文字だけでここまでインパクトがあるのは初めてかもしれない…と、思わずパシャリ。

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Mỗi cặp vợ chồng chỉ có một hoặc hai con để nuôi, dạy cho tốt.
「各夫婦に、子どもは一人、あるいは二人。より良く育て、良く教えるために。」
**********
 
Mỗi……それぞれの
cặp……一組の、ペアの
vợ chồng……夫婦(vợ=妻、chồng=夫)
chỉ + V……Vするだけ
có……持つ
một……数字の1
hoặc……または(A hoặc B=AまたはB)
hai……数字の2
con……子ども
để~……~するために
nuôi……育てる、養う
dạy……教える
cho tốt……より良く


看板左には組織名がChi cục dân số, kế hoạch hoá gia đình tỉnh Đồng Nai(ドンナイ省人口・家族計画化支局)とあります。人口がどんどん増加しているベトナム。政府は2010年より法令を定め(第31/NQ-CP決議)、将来の国内人口を調整するために、人民には夫婦一組に対しに子どもは二人までが推奨され、公務員にはそれが義務付けらているという。公務員がこれに違反した場合には罰則もあるとか。

*決議の原文はこちら。

*VIETJOさんによる関連情報はこちら。



これから時々ブログにて、「気になった看板のベトナム語を読む」ということをしていきたいなぁと思います。自分の勉強と備忘録のために!そしてそれがもし、このブログを見てくださった、稀有などなたかのお役に立てるのならば、これ以上嬉しいことはありません。

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2014年8月2日土曜日

ビエンホアを歩く


(前記事の続き)

その日のうちにサイゴンに戻るため、夕方頃に発車する帰りの切符を買おうとするも、窓口も切符を買い求める人で大混雑…。いつまでたっても空く様子がなかったため、帰りはバスでいいかなと諦め、駅を離れました。お腹が空いたので、とりあえず朝ごはん!


ビエンホア駅を出てまっすぐ続く道の両側には、庶民的な食堂やカフェが立ち並んでいます。そのうちの一軒に入って、Bún Bò(ブンボー)を食べました。おばさんがとても感じのよい人で、明るく元気に、そしてテキパキと運んできてくれました。これがまた、とても美味しいブンボーで。帰り際には "Cảm ơn con nha! Bữa nào ghé lại ủng hộ nha!" (ありがとね!また来てね、ご贔屓に!)と元気いっぱいに見送ってくれました。

余談なのですが、"ủng hộ"(ウ~ンホ)というベトナム語が、私は前からなんだか好きなのです。漢字にあてはめると「擁護」を表すこの単語。「(ある意見を)支持する」とか「(ある人やチームを)応援する」という意味として使われます。日本語だと、同じ意味を表しつつその場面ごとに単語が変わるけれど、ベトナム語だとこの「ウ~ンホ」の応用範囲が広く、上記のおばさんは、「うちの店のこと、応援してね」という意味で、つまり「ご贔屓に」という意味で使っていたことになります。日本語の語彙の豊富さを感じると共に、ベトナム語のフレキシブルな柔らかさも感じるから、私はなんだか、この単語が好きなのです。

コピー屋の店先で読書に耽るおじいさん。

朝食を終えて歩きだすと、突然、大粒の雨が降ってきました。急いで屋根のあるお店の前で雨宿り。すると同じく雨宿りをしに、宝くじ売りの姉妹がやってきました。お姉ちゃんは中学生くらい、妹ちゃんは小学生低学年くらい、という感じかな。二人はちょっとだけ私の存在を気にする素振りをしながら、雨がやむのをじっと待っていました。

途中、妹ちゃんが雨を見て"Mưa đá?(ヒョウ?)"と尋ねました。確かに大粒だったけれど、明らかにヒョウではなく、お姉ちゃんが「何言ってんのよ」と笑い、妹に蹴りを入れてからかい始めました。ヒョウという単語の"mưa đá" (ムアダー)はmưa(雨)と đá(氷)の組み合わせでできていますが、実は đáにはもう一つ「蹴る」という意味があって、例えば"bóng đá"(ボンダー)と言えばbóng(球)+ đá(蹴る)で「サッカー」となります。

つまりお姉ちゃんは、「ヒョウって、あんたね~」と笑いながら、蹴りを入れる動作をして言葉遊びをしていたのです。 ベトナム語だからこそできるやりとりだなぁと、私も一緒になって笑いました。初めてお姉ちゃんと目が合って。だけど雨が止んだら二人はすぐに宝くじ売りに戻っていきました。一時だけでもお姉ちゃんと笑いを共有できたことが、妙にうれしかったです。


晴れた街を散策していると、可愛らしいカフェを見つけました。朝からコーヒーを飲んでいなかったので、カフェスアダーで休憩。1時間半くらいいたけれど、お客はずっと私ひとり。若い女の子の店員たちはきっと退屈だったのだと思う、店内を流れるBGM以上の大きな声でずっとおしゃべりをしていました。

カフェを出てさらに歩いていくと、学校が立ち並ぶ区画が出てきました。短大、小学校、そして中学校。それぞれ別の組織なようで、名前も全く別。
 

面白かったのは、中学校。校門の前にBảng tin(掲示板)があったのですが、そこへひっきりなしにバイクで人がやってきます。貼り出された何かを一心不乱で読む人々。何だろうと思って近づいたら、中学受験の合格発表!今の時期、ベトナム全土で受験が行われていますが、連日ニュースで大きく取り上げられるのは、主に大学受験の状況。でもそうだ、ベトナムでは国公立でも中学受験があるわけで、こんな風に子どもの結果を見に来る親たちの姿に出会えるのです。

中学校の前の大通りにて。
散策を続けていると、またしても雲行きが怪しくなってきて。降られる前に、と思い、セオム(バイタク)のおじさんを掴まえてBến xe Biên Hoà (ビエンホア・バスターミナル)まで送ってもらいました。サイゴン市内だと50000ドンはかかりそうな道のりを、おじさんは20000ドンで連れていってくれました。これがサイゴンとビエンホアの物価の違いなのか、それともおじさんの良心によるものなのかは、わからなかったけれど。

バスターミナルから5番のバスに乗ります。始発がこのビエンホア・ターミナル、終点はサイゴン5区に位置するチョロン・ターミナル。途中わが家の近くも通るため、そこで下車することにしました。切符は15000ドン、列車とさほど変わらないんだなぁと思っていたら、窓を打ち付ける雨が。本当に、雨のよく降る今日この頃です。

ビエンホアの4月30日通り。旧国道一号線、とある。

ほんの束の間のトリップだったけれど、列車は楽しい。そして、知らない街を歩くのもやっぱり楽しい。サイゴンも大好きな街だけれど、あちこち出かけていかなくっちゃ!と思った旅でした。


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2014年8月1日金曜日

鉄道ショートトリップ


今週はちょっと悲しいことがあり、どこかへ行きた~い!という気もちが爆発した昨日。南北統一鉄道に乗りに行くことにしました。乗ることが目的、行き先はどこでもOK。がたんごとんと揺られ、束の間でも列車の雰囲気を味わいたかったのです。


朝9時サイゴン発、ハノイ行きの便。行き先は特に決めていなかったけれど日帰りできる場所で、まだ降りたことのない駅がよかったから、Bình Thuận(ビントゥアン)駅下車あたりを狙っていたけれど、当日朝に切符を買い求めたら、なんと、売り切れ!仕方なくサイゴン駅お隣のBiên Hoà(ビエンホア)駅までの切符を買うことに。お手軽ショートトリップになっちゃったけけれども、それもまたよし。かっちり決めていないほうが、楽しく行けるような気がします。ビエンホア駅までの切符はハードシート(木の座席)で16000ドン。


車内には所狭しと乗客がいました。家族らしきグループが多く、皆けっこうな大荷物。週末の里帰りかな? なんて想像をふくらまします。切符に座席番号は指定されているけれど、その通りに座るかどうかはだいぶユルイ。私もとりあえず、空いていて外の景色が見やすいところへ座ります。

近くの乗客たちは、とても自然な様子でそれぞれの時を過ごしていました。若いお母さんは少しだけ疲れた顔で、ぐずる赤ちゃんに哺乳瓶をあげ、お父さんがその姿を笑顔で見守っていて。おじいちゃんは小さな孫に窓側の席を譲り、いっしょに外の景色を静かに眺めていて。一人で座る20代らしき女の子は、ティッシュで自分の座席とその周りと几帳面に拭き綺麗にしていて。旅行らしい欧米人のグループも二組いました。

サイゴン駅からビエンホア駅までは45分程度。あっという間に着いてしまうけれど、列車の音、乗客たちの様子には、なぜだかいつも落ち着いた気持ちになります。 窓の外に垣間見る、線路沿いの人々の暮らしや踏切で止まるバイクの群れもまた、私にとっては、こういうときにだけ見られるという貴重さがあるのかもしれません。



車両と車両の接続部分にある窓から、しばらく外を眺めていました。うまく撮れた動画じゃないけれど、ちょっとでも雰囲気が伝わればいいなぁと思います。

ビエンホア駅についたのは10時前。ビエンホアから乗りこむ乗客がとても多く、入口は押し合い圧し合いの大変な状況に。外の景色に夢中で降りるのにちょっと出遅れてしまった私は、迫りくる人の波に逆らいながら、何とか下車。ビエンホアでの様子は、次の記事に続きます。

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