今週はちょっと悲しいことがあり、どこかへ行きた~い!という気もちが爆発した昨日。南北統一鉄道に乗りに行くことにしました。乗ることが目的、行き先はどこでもOK。がたんごとんと揺られ、束の間でも列車の雰囲気を味わいたかったのです。
朝9時サイゴン発、ハノイ行きの便。行き先は特に決めていなかったけれど日帰りできる場所で、まだ降りたことのない駅がよかったから、Bình Thuận(ビントゥアン)駅下車あたりを狙っていたけれど、当日朝に切符を買い求めたら、なんと、売り切れ!仕方なくサイゴン駅お隣のBiên Hoà(ビエンホア)駅までの切符を買うことに。お手軽ショートトリップになっちゃったけけれども、それもまたよし。かっちり決めていないほうが、楽しく行けるような気がします。ビエンホア駅までの切符はハードシート(木の座席)で16000ドン。
車内には所狭しと乗客がいました。家族らしきグループが多く、皆けっこうな大荷物。週末の里帰りかな? なんて想像をふくらまします。切符に座席番号は指定されているけれど、その通りに座るかどうかはだいぶユルイ。私もとりあえず、空いていて外の景色が見やすいところへ座ります。
近くの乗客たちは、とても自然な様子でそれぞれの時を過ごしていました。若いお母さんは少しだけ疲れた顔で、ぐずる赤ちゃんに哺乳瓶をあげ、お父さんがその姿を笑顔で見守っていて。おじいちゃんは小さな孫に窓側の席を譲り、いっしょに外の景色を静かに眺めていて。一人で座る20代らしき女の子は、ティッシュで自分の座席とその周りと几帳面に拭き綺麗にしていて。旅行らしい欧米人のグループも二組いました。
サイゴン駅からビエンホア駅までは45分程度。あっという間に着いてしまうけれど、列車の音、乗客たちの様子には、なぜだかいつも落ち着いた気持ちになります。 窓の外に垣間見る、線路沿いの人々の暮らしや踏切で止まるバイクの群れもまた、私にとっては、こういうときにだけ見られるという貴重さがあるのかもしれません。
ビエンホア駅についたのは10時前。ビエンホアから乗りこむ乗客がとても多く、入口は押し合い圧し合いの大変な状況に。外の景色に夢中で降りるのにちょっと出遅れてしまった私は、迫りくる人の波に逆らいながら、何とか下車。ビエンホアでの様子は、次の記事に続きます。
From Hem
0 件のコメント:
コメントを投稿