目的は、その時ハノイで開かれていた草間彌生の個展を見に行くこと。
(この個展についてはまた別に書きたいと思っています。)
ハノイ自体は今回で4度目くらい。
これまでずっと飛行機だったから、今回は列車で行こうと決めた。
サイゴンからハノイまで、片道1726km、列車の旅。
これ、実はずーーっとしたかったことなのだ。
飛行機で行くと、わずか2時間で着くハノイ。
最近は特にVietjetとか、安い航空券もたくさん出てきたので、
今まで以上に行き来がしやすくなった。
でも。
飛行機でビューンと、寝てる間に到着する度に考えていた。
サイゴンとハノイの距離を、こんなに「近い」と感じていいのだろうか、と。
元々は、こんなあっという間のものじゃなかったのだ。
かつて国が南北に分断していたベトナム。
人々の精神的な距離感だって、あるはずだ。
それを、私のような観光気分の外国人が、理解できるわけはないけれど、
この国を縦断することで、ちょっとでも体感したかった。
南北の、長さ。
そんなわけで、列車で行くことにした。
今回の旅のパートナーであるMさんもいいね!と言ってくれ、
女二人、30時間列車に揺られっぱなし旅に出ることにした。
そうと決まれば、サイゴン駅にて切符購入。
空いていれば当日券も買えるけれど、
前もって買っておくことにこしたことはない。実際、当日は満席だった。
こちら、サイゴン駅。
駅のなかは、こんな様子。
チケットカウンター。
平日の昼間にこの賑わい。
みんな、どこへ行くのかな。
なぜか駅内に登場していた、マッサージチェア。
お金を払って利用する人はおらず、
すっかり人々のベンチと化していたけれど。
ちなみに表には、
6分10000ドン(約47円)、
12分20000ドン(約95円)
30分50000ドン(約238円)
高いんだか、安いんだか…
さて、どの列車で行こう。
実はハノイまで行く列車には5つのタイプがあって、
それぞれに発着時刻も、停車駅も異なる。
一番速いので29時間30分、一番遅いのが37時間46分。
ここで多少ひより、一番速い「SE4」という列車を選んだ。
サイゴンを水曜の夜23:00に出発して、
ハノイに着くのが金曜の早朝4:30という予定。
あくまで、予定。遅れることは覚悟のうえだ。
列車内には大きく4つのタイプの座席がある。
・ハードシート(木の椅子)
・ソフトシート(リクライニングチェア)
・3段ベッド
・2段ベッド
切符の値段設定はかなり細かい。
椅子のほうは車両にエアコンがあるかないかで値段が違うし、
ベッドも何段目に陣取るかによって変わって来る。
私とMさんは、エアコン付車両のソフトシートを選んだ。
(この席だとハノイまでで1,234,000ドン=約5876円)
ベッドは寝られていいだろうなぁとは思ったけど、正直高かった。
それに何より。
1726kmのベトナムの景色を、ゆっくりと味わえるように。
同じ車両の乗客たちの様子を、じっくりと観察できるように。
そんなこんなで、出発当日。
「SE4」の車両。
予想以上にディープだった、ソフトシート車両。
ここから30時間、どんな旅になるのか。
若干の緊張と、抑えきれないワクワクを胸に。
いざ、ハノイへ出発。
(旅、続きます)
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列車に関する詳しい情報は、こちらの南北統一鉄道のHPから↓
http://www.vr.com.vn/trang-chu.html
便ごとに、時刻表や各種座席の値段が閲覧できます。
このHPも、眺めているだけで楽しいんですよねぇ・・・
たまらんです。
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From Hem
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