実は、そのハノイで食し、
サイゴンに戻ってきてからも忘れられない麺料理があった。
その名はBánh Đa Cua(バインダークア)。ハイフォン名物。
これが美味しくて美味しくて、ハマり、忘れられず、
サイゴンでも食べられないかなぁと思っていたところ…
近所に住む友人が、「近くにあるよ!」と教えてくれた。
地元っ子Hちゃん、ありがとう。
わが家からバイクで数分の、とあるヘムの中。
家の前にスタンドを出し、
机と椅子を、軒先や家のなかに並べて。
ハイフォン出身のご家族が営んでいる。
ご主人は、サイゴンに住んでもう30年以上だよと言っていた。
麺はまるで、日本のきし麺。
この茶色は、さとうきびでつけていると何かで読んだのだけど、
この日おばさんに聞いてみたら、
「Mía(さとうきび)じゃなくて、Gấcだよ」と教えてくれた。
あれ? Gấcってなんだっけ…
調べてみると、こちらでした。
日本語では「ナンバンカラスウリ」という名前があるみたいだけど、
全然知らない…。
ベトナムでは、結婚式などお祝いの席で食べる、
赤いXôi(おこわ)の色付けによく使われている。
麺を入れ、その半分くらいの量の茹で空芯菜を入れる。
この時点で空芯菜好きはすっかり心を奪われる。
ロットの葉の肉巻きや、油揚げ、その他いくつかの野菜、
それから名前にも付いているカニ(Cua)味噌を入れて…
スープをたっぷりかけたら出来上がり。
ライムをしぼったり、唐辛子を入れたり、
バナナの葉の細切りや数種の香草を添えたりするのは、
他の麺の食べ方と同じ。
歯ごたえのある麺 とシャキシャキの空芯菜は相性抜群にからみ合って、
味の濃いスープも、決してしつこくない。
うー!美味しいー!
これ、私的には、
ベトナムの数ある麺料理でかなり上位にランクインする。
病みつきになりそうな予感…
営業は毎朝6時~お昼すぎ、売り切れるまで。
一杯2万ドン(約95円)は、安い。
From Hem
From Hem
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