下宿している家の大家さん夫妻には、小さな娘さん・Tちゃんがいる。
8月30日は、ちょうどTちゃんの2歳の誕生日。普段は放置をしてくれている大家さんたちだけど、何かの折には住民を集めて交流をしてくれる。この日もお呼ばれして、一階に停めているバイクをすべて外に出して、家じゅうの全員でご飯を食べた。ご馳走。
私がこの家にやって来たときには、Tちゃんはまだ大家さんのお腹のなかにいた。2年前の夏、私がプノンペンから帰ってきたら、家の中にオギャーという声が響いていたのを良く覚えている。ああ、生まれたんだ…とうれしくて、翌日お気に入りの雑貨店にプレゼントを買いに走った。産後で疲れているかなぁなんて大家さんを気にしてしまい、そのプレゼントを渡してTちゃんと初めて対面したのは、そのしばらく後だった。
2歳になるTちゃんを見て、あなたが生まれる前から私はこの家にいるんだよ、なんて先輩風を吹かせた。人見知りの彼女は最近やっと、私をこの家のメンバーとして認めてくれたような気がする。
どうか大人になっても、私を覚えていてね。(無理か。)
From Hem
0 件のコメント:
コメントを投稿